ニー・チャン監督による2011年に公開された作品です。
1982年に大ヒットした少林寺を新しい解釈で描かれたアクション大作で、アンディ・ラウが熱演しています。
今作で映画出演が99作目となるジャッキー・チェンもコミカルなアクションを熱演するなど俳優陣もそうそうたる顔ぶれです。
舞台は20世紀初頭の中華民国初期の頃の中国、辛亥革命が起こりついに清王朝が倒されます。
西洋からの侵略や国内での混乱で各地で争いが絶えない中で、中国武術の総本山である少林寺の僧侶は傷ついた人びとの救助や手当に当たります。
そこへ逃亡した敵の大将を追って馬に乗った軍人が少林寺に土足で踏み込んできました。
粗暴で傲慢な将軍こうけつ(アンディ・ラウ)は少林寺の中で敵を無残に撃ち殺したあげく少林寺を愚弄して去っていきます。
こうけつは権力拡大の野望を抱いていましたが、部下で腹心だった曹蛮(そう・ばん)に裏切られ愛する一人娘を失い、自分は懸賞金のかかったお尋ね者となってしまうのです。
全てを失ったこうけつが、たどり着いた先はいつか自分が土足で踏み込んだ少林寺でした。
少林寺の料理係 悟道(ジャッキー・チェン)にかくまってもらううち、ごどうに救われた事から彼の家で剃髪し出家する事を決意します。
これまで悪事を繰り返してきた事、権力に執着していたことがどれだけ愚かだったのか、人が生きていく上で大切な事とは何なのかとこうけつは改めて自分を見つめ直すのです。
戦火は激しくなってゆく一方で少林寺へは多くの人々が避難してくるのですが、少林寺にこうけつが匿われている事をそうばんは知ってしまいます。 こうけつもろとも少林寺を焼き尽くさんと民衆や僧侶や寺院に容赦のない攻撃を加えていきます。
悟りを開いたこうけつは僧侶を率い、戦火に追われる中を平民達と必死の思いで少林寺を守るのですが・・・ 涙あり感動ありのアクション大作で、ジャッキー・チェンおなじみのカンフーも見れるので前作ファンも楽しむ事ができ、一度で何度も美味しい作品になっています。