セットは少林寺よりも豪華な少林寺になった?

『新少林寺/SHAOLIN』の監督は、香港出身のベニー・チャン(陳木勝)監督です。プロデュースにはジャッキー・チェンの名前もあり、とても豪華なキャスティングです。アンディ・ラウとジャッキー・チェンという香港映画を代表するふたりが久しぶりに本格的に顔を合わせたのは20年ぶりという作品です。ジャッキー・チェンといえば、アクションですがこの作品では「カンフーはできない」という役どころです。

『少林寺』から許可を受けて撮影した少林寺映画

この作品はジェット・リーで少林寺一躍大ブームを巻き起こした、1982年の「少林寺」以来の少林寺映画です。そして少林寺から正式な許可を受けて撮影された「少林寺映画」でもあります。

少林寺が爆破されるシーンが登場しますが、今どきのCGではありません!臨場感溢れるシーンを撮影するために、撮影するために「実物大」の少林寺を建築して撮影に望みました。本モノの少林寺は、中国河南省にありますが、セットのために建造した少林寺セットは浙江省です。「うり二つ」のそっくりの少林寺を建造に作った建築はなんと2000万元(約2億4000万円)です!寺の内部にもこだわりぬき、タイルには明の時代から保存されていた文化財クラスのレンガをタイルとして使っているので、時代背景までも考慮して贅沢な仕上がりになっています。

ストーカーだめ絶対!
YOGAを開講する-契約スタジオ案内します。ヨガ 目黒顔色の改善できます。

嵩山少林寺

『新少林寺/SHAOLIN』の舞台になったのは、南省鄭州市登封にある中岳嵩山の中の少室山の北麓にある寺院です。嵩山(すうざん)は、古き時代から文明が栄えた都市であり、中国の名山で古来五岳の中心をなす聖なる山として、宗教的にも文化的にもとても重要な役割を果たしてきました。少林寺を始めとした文化遺産として『天地の中央』にある登封の史跡群として世界遺産に登録されています。

そして「嵩山少林寺」は、インドから中国に渡来した達磨による禅の発祥の地と伝えられいます。そしてなんといって映画でも少林武術でのアクションシーンが見ごたえがありますが、少林武術の中心地としても世界的に有名です。なんでも伝わる伝説では、インド仏教第28祖でもあり中国禅の初祖でもある達磨が、9年間もの間壁に向かって坐禅していたところ、後に二祖となる慧可(えか)が達磨を訪ねて達磨の教えを求めたといいます。弟子入りを求められて達磨は断りましたが慧可は断わられても、弟子入りすることをあきらめずに、なんでも自らの腕を切り落として達磨へ弟子入りをしたいと願い、入門を許されたとも伝えられています。慧可は達磨の法統を継いで、禅宗の第2祖となったとされています。このことで、中国で禅の教えが広まったと伝えられています。

嵩山少林寺の歴史

嵩山少林寺の前身は、南北朝時代に建てられた北周の時代に、洛陽城内に北朝北周の第4代皇帝で武帝の長男にあたる宣帝が創建した陟岵寺です。そして時が流れ、隋の文帝の代で勅によって寺名を少林寺と改めています。伽藍は壮麗な七堂伽藍になっていて、北西には初祖庵、南西には二祖庵があります。五乳峰中には達磨洞があります。

1928年(日本は昭和3年:中華民国17年)の時に、、軍閥混戦の最中に隋の時代末以降から最大の大火がありました。大火によって少林寺の主要な建造物(天王殿、大雄殿、法堂、鐘楼、鼓楼、客堂、庫房、香積厨、東西禅堂、緊那羅殿、六祖堂、閻王殿、龍王殿)といった主要建造物が燃えてしまいました。

建物だけではなく、少林寺に収蔵されていた明代の銅版経典や、「少林寺志」の木版。そして魏代に作られた仏像や碑、そして達磨面壁影石と仏堂に陳列されていた儀杖もすべて焼失してしまいました。最近になり一部復元されていて、天王殿、緊那羅殿、東西禅堂は復元されています。

少林寺の建造物

世界遺産に登録されている「少林寺建造群」を英語では『Architectural Complex of Shaolin Temple (Kernel Compound, Chuzu Temple, Pagoda Forest)』となっているように、少林寺の建造物の群れが世界遺産で、常住院、初祖庵、塔林などを含んでいる少林寺の建造物群になっています。少林寺の僧侶たちが、少林拳の使い手だったとうことで唐の太宗を助けて軍功を立てたことで、少林寺は拳法でも知られるうになりました

常住院

千仏殿(せんぶつでん)が建てられたのは明代の1588年です。常住院に残っている建造物です。そして現存している少林寺建築群の中では最大級のものになっています。清代に再建されていますが、千仏殿の内部には、明代に描かれた約300 m²におよぶ巨大な壁画の「五百羅漢朝毘盧」が残っています。

初祖庵

禅宗の始祖でもある達磨が、壁にむかって坐禅をしたと伝えられている場所に残っている建築群ですが、現存しているのは1125年に建てられた木造の大殿と、清代に追加された小さな建物2つです。この1125年に建造された大殿は、河南省に現像している木造建築のなかでも傑作のひとつとして上げられています。

塔林

少林寺の僧たちの墓所が塔林です。241基の墓塔が世界遺産に登録された時点で林立していました。墓塔が林立している様子から「塔林」という名前になっています。こちらの墓所は約13世紀(唐代~清代)という長い期間に渡って墓塔が建てられてきました。墓塔は、彫刻と建築の点からもっても高い評価をされています。

嵩岳寺塔

中国に現存している煉瓦の塔としては最も古いのが嵩岳寺塔(すうがくじとう)です。この嵩山の太室山南麓に残る嵩岳寺の仏塔で、北魏の時代に皇帝の離宮だった建物が520年に仏教寺院となり、同じ年に仏塔も建てられました。最初は閑居寺という名前でしたが、620年に嵩岳寺と改称されています。

嵩岳寺は唐代以降に廃れて衰退したため、嵩岳寺塔以外には清代の遺構がわずかに残るだけになっています。現在残っているものは清代に再建されたものですが、仏塔は北魏時代のものがそのまま残っています。仏塔の高さは約40 m になっていて、楼閣式を簡略化した密檐式という様式をした塔になっています。外観の平面は十二角形という特徴のある外観になっていますが、多角形の各部は上に行くほど小さくなる15層の密檐が積み重なっていて、その上に相輪が載っています。塔の内部は、十二角形になっています。第一層以外は八角形になっています。

おもしろい中国映画

詳しい構造

嵩岳寺塔が建造された以前の北魏時代は、ほとんどの仏塔が木造になっていて、中国で現存しているこの塔が最古のレンガ塔になっています。塔の高さは約40メートルで、地上部分の直径が10.6メートル、壁の厚さが2.5メートルになっています。黄色味がかったレンガが使用されていて、レンガは粘土材で固定されています。

単純な基壇上に建てられた嵩岳寺塔は、密檐式の多層塔に共通の特徴として初層が高くとられています。そして中間になると疑似的な露台が備えられています。東西南北の出入口は、初層のほぼ4分の3の高さが占められています。塔の周囲には、おおくの飾り窓や飾り扉があります。そしてそれらの窓の装飾には、獅子や茶瓶といった彫刻が施されています。扉の支柱の下部には蓮華座がつけられいて、柱頭には宝珠や蓮華模様が彫られています。

第2層より上は小型の飾り連子窓が続いています。数カ所にだけ開けられた実際の窓が、塔身の内部に光を取り込んでいます。各層の上部は密に組まれた斗栱:ときょうという、斗:ますと肘木を組み合たもを思わせる外観になっています。

塔の内部には円筒形の壁があるため、8層の構造となっています。壁からところどころ露出している石が、そこに木造の床があったことを推測させています。内部は初層だけが十二角形になっていて、第2層以上のすべてが八角形になっています。

映画ニュース